スタートアップにとって先を見通すことは難しいし、そもそも事業計画通りになんて行くわけないから、事業計画を作ることは意味がないってなことをたまに耳にします。

これはある意味で正しいんですが、若い起業家がこれを鵜呑みにしてしまうのは、とても良くないなあと思うのでエントリーを挙げてみることにします。
(正しいというのは、数字通りに上手く行かないことに一喜一憂しても意味がないということだけですね。)

そもそも事業計画って?

皆さんは事業計画と聞くとどんなものを想像するでしょうか?

よくあるのはいわゆる損益計算書(P/L)や貸借対照表(B/S)の3年分みたいなものですかね。

もちろん、最終的にはこの形に落ちるのですが、スタートアップの事業計画はこういうモノが精緻に作れるということはありえないというのが、冒頭の「意味がない」につながってくるのだと思います。

とはいえ、いざ起業して何かを始めるというのであれば、

  • まずはどんなサービスを始めるのか?
  • そのサービスをどうやって開発するのか?
  • 開発したサービスをどうやってユーザーに知らしめるのか?
  • 獲得したユーザーから課金するのか?あるいは広告モデルで収益を得るのか?
  • 売上が上がってくるまでに必要な資金はどれくらいで、その資金はどうやって調達するのか?

などなど、具体的にどういうリソースをどこに投入して、何をするのか、といったことを決めなければなりません。

数字を考える上でほぼほぼ間違わない、つまりは自分で決められるのはどういうお金を使うのかというところだけなので、ここは具体的に前提条件を作って、得られる成果を想定していくのが計画を作るということにつながります。

一般的に数字の事業計画を作ろうと思うと最低限以下のようなものの計画を作ることになります。

  • 売上計画
  • ユーザー獲得計画
  • マーケティング計画
  • 開発計画
  • 人員計画

これらの計画の前提条件を考えることがすなわち事業計画を作ることのほとんどと言っても良いかもしれません。

大事なのは考えるプロセス

よく鉛筆を舐めるという表現をしますが、出来るだけ舐めながら作る部分を減らして、計算式でつくるのを心がけたほうが良いです。

実際にやり始めたときに、想定とズレが出るのは当たり前ですが、前提条件が違うのか、計算式が違うのか、そもそも全く間違ってるのか、みたいなことを振り返りやすくなります。

また、計画を作っている段階でも、やけに上手く行きすぎているとか、全然思ったとおりの数字にならないとか、そういうのが見えてくると前提を見直すことも出来ます。

つまりはこういったプロセスを繰り返すことが事業計画を作るということだと思います。

あと、始めてみないとどういう形で売上が上がるかは分からないからまずはユーザー獲得をします、という話もよく聞きますが、それってそもそもニーズがないのに作っちゃってる可能性もあるので、もっと考えたほうがいいなと感じます。

当てずっぽうでもいいから、これくらいまでユーザーが獲得できれば、こういったビジネスが作れるはずというものを誰が聞いてもなるほどと納得できるレベルまで掘り下げて考える必要があります。

これも事業計画を考えるプロセスで非常に大切なことだと思います。

最初にどういう前提条件を考えるのか、想定した前提条件と違ったときにどう行動するのか、そのためには想定した時点でいくつかのパターンを想定しておくといったことも出来る、こういうことを繰り返し行なうことが出来るようになるというのが事業計画を作ることの価値で、つまりは思考のプロセスに価値があるということです。

事業計画を作らなければ、常に行き当たりばったりで行動するということになります。これではなかなか成功する確率をあげられないのが普通じゃないかと。

数字を作ることはあくまで手段であって目的ではなく、実現したいことをどうやって実現していくのかを超具体的に考えることに意味があると思います。
(数字を作ると、必要資金が分かるので資金計画・資本政策につながってくるんですが、それは又の機会に)

経験ある経営者や起業家が、事業計画なんて意味がないと言ったときは気をつけましょう。
質問すると、きっとスラスラと数字でいろんな前提と想定を説明してくれるはずです。
こんな人達にはエクセルで作った事業計画が意味がないってのはほんとなので(笑)


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