先週のMOVIDA SCHOOLはアエリアの須田さんでした。
自分が学生だったのは最初の就職氷河期のころで、ミーハーな人気企業を受けるも全滅し、たまたま興味を持ったベンチャーに新卒で入社。
その会社がイマジニアで就職した後にIPOすることとなり、社長が長者番付にランクインしてベンチャーってすごいなとなったそうです。
アエリア以外にも複数のIPOに関与し、現在も数多くのスタートアップの支援をしている須田さんに「あるある失敗事例」とその経験から得たものについてお話ししていただきました。

自己紹介

新卒入社したイマジニアでは社長のカバン持ち。
お茶くみ程度の仕事しかしていなかった。

その後、先に転職していた同期に誘われてソフトバンクへ。
配属されたのが後に合併としてスカパーとなる衛星放送事業。
そこからブロードメディアに移り、その時に元コンサルの上司に鍛えられながら上場を経験。

その後YahooBB事業の起ち上げの初期メンバーに抜擢されたことは20代で一番大きな経験で、孫社長と一緒に働く機会を得られた。
孫さん、エンジニア2名、社長室長に自分の5名でやっていた。
めちゃくちゃ大変だったが、良い経験だった。

イマジニアの同期が作ったアエリアに誘われて常勤取締役としてJOIN。
創業直後に5億円を調達していたが、資金は底を尽きかけており、4年かけて作ってきていた事業を5億円で売却してゼロリセット。
何故かその後の新規取り組みとして何故かITではなくて、弁当屋を始めたがこれは大失敗して、個人で多額で負債を背負うことに。
ブロードメディアで上場準備室をしていた経験を生かし、アエリアを上場準備し、なんと1年半で奇跡の上場を果たす(このへんのストーリーはあとで詳しく)。

現在は創業期のスタートアップから相談されることも多く、何らかの形で関わっているところを挙げるとクラウドワークス、弁護士ドットコム、MONOCO、MUGENUP、Goodpatch、creww、metaps、Eagle、30ミニッツ、などなど。

IPO事例の分析

自分が経験した創業からIPOまでの事例分析。
まずはブロードメディア。
創業1年目で社員5人のときで利益10億円出していて、すぐに上場準備を開始した。
コンサル出身のCOOが超優秀で、構築したビジネスモデルが秀逸で、カルチャーづくりも上手かった。
ブロードメディアのビジネスモデルはスカパーのアンテナをエンドユーザー向けには無料で提供して契約を獲得していくモデル。
強力な代理店網を構築していたことが肝で、先行するアンテナ等の機器代金の資金負担を出来る体力があったからできたとも言える。

次の事例でアエリア。
創業当初で早々に5億円の資金調達できたが、経営が下手で調達した資金は尽きてしまっていた。
4年費やした事業を売却して株主に返済してゼロリセットからのリスタート。
自らを危機敵状況に追い込み、尻に火をつけたことが好結果につながっていて、「波が来たな」と思ったら前のめりでガンガン突っ込み、大企業ができない無茶をやるのもベンチャーならではだったと思う。
ビジネスモデルの主軸はWebの受託開発でインターネット黎明期からのノウハウである大規模サイト運営を活かして安定した収益を獲得。
この受託で得たノウハウを更に自社サービスに展開する形でモバイルゲーム事業を起ち上げ。
もう一つ、上手くいっているものをコピーするということで、当時ブロードバンド先進国だった韓国で流行っていたオンラインゲームを持ってきて起ち上げた。
これら3つのバランスで急成長して上場を果たした。

あるある失敗事例とその対策

まずは資金調達前から。

  1. あまりに無知すぎる
  2. 自分がやろうとしているサービスと類似したサービスがあることしら知らないといった状況で相談を受けたりもする。
    当然に差別化もなく、勝てる戦略もなかったり。
    対策としてはシンプルに「とにかく調べよう」

  3. チームを作れない
  4. 一緒にやる仲間が見つからないというケース。
    やりたいサービスがあるけど作ってくれる人がいないとか。
    対策としては「とにかく探しまくる」と「(若い人は特に)自分でやる、作る」

  5. 資金調達が出来ない
  6. 始める軍資金がないという相談もある。
    シード資金の投資家すら魅了できていないということ。
    対策としては「自分で何とかする。稼いだり、家族や友人などから調達する」あるいは「出直す」

  7. プロダクト・サービスが出来上がらない
  8. 思い描いたものが作れないままでジリ貧になっていくケース。
    対策としては「とにかく二の手、三の手、手を打ちまくる」

続いて資金調達後のケース。

  1. 全然儲からない
  2. 始めたはいいけど、全然お金にならないケース。
    こういうときはもう1回ゼロベースで考え直すのが良かったりする。
    駄目ならとっとと違うのでやり直すのもあり。
    それ以外にはとにかくコスト(食費とか)を切り詰めるなどして、生き残る時間を長くする。

  3. 役員・仲間との別れ
  4. 一緒に始めた人間と反りが合わなくなったりなど、いろんな理由で離れなければいけないということもある。
    優秀ならとにかく引き止めたほうがいい。
    それでも駄目だったときは、反省して再発防止を考える、出戻りOKにするなどしたほうがいい。
    それ以外は再スタート。

  5. あっという間に現金なくなる
  6. キャッシュはあっという間になくなってしまうもの。
    致命傷は負わないように気をつけて、とにかく粘る。
    お金の使い方に関しては調達すると調子に乗りがちなので、そこに気をつけるのが大事。

  7. 10人以上になると「組織」になってそれに付随する問題ボロボロ
  8. 人数が増えてくると必ず起こる問題が人数少ないうちはあ・うんで解決できたことができなくなって、起こる問題。
    誰とやっていても必ず「調整」は必要にんあるもので、めんどくさがらず解決に力注ぐこと。
    たいていはコミュニケーションの問題なので、密にすることで解決できることが多い。
    チームを作る必要性はスタートアップが直面する問題が矛盾したものばかりだからと思う。
    矛盾した問題を解決するには同質よりも多様な考え方を持っていたほうがよくて、矛盾を同居させるチーム&思考が必要になる。
    (例えば、楽観と悲観、現実と妄想などなど)

最後に言いたいこと

そもそも難易度の高いゲームなのでマジで気合を入れてハードワークすること。
とにかく優秀なやつを巻き込む必要がある。
また、ほとんどの事象が「実力がない」ということに尽きるので、「実力」つけること。
「実力」をつけるために経験・場数必要で失敗も経験なので、どんどんチャレンジして失敗することも大事。

徹底的に反省しまくって、その結果、最後は楽観的にやろう。
「実力」ある人にどんどん相談しよう。
もしくはあの人だったらどうするか?を真似てみる。
忍耐も大事。芸は細かく、神は細部に宿る。あとはとにかく「人」、人に強くなること。

「時間の使い方」「努力の方向性・やり方」とかの戦いでもある。
とにかく勝てるときに勝っておく、チャンスの時は頑張る、頑張りどころをとらえる。

個人的には「世の中変えたい」系よりは、まずはお金を貯められるモデルで始めたほうがいいと思う。
つまったときはあらゆる手法を考える、ウルトラCを考える



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