先週のMOVIDA SCHOOLは元楽天執行役員で現在はクラウドファンディング型ECサービスであるきびだんごを運営している松崎さんでした。
松崎さんは今は統合されてみずほ銀行になっていますが、日本興業銀行でキャリアをスタートし、楽天創業者である三木谷さんと同じチームの配属となりM&Aアドバイザリーに従事、当時の担当がソフトバンクでZiff CommunicationsやComdexといった買収案件を孫さんと後にYahoo!ジャパンの社長となる井上さん、それから三木谷さんと一緒に仕事をしていたそうです。
その後、楽天にJOINして国内外の買収案件等を担当した後に独立、現在のきびだんごを昨年起ち上げています。
現在のきびだんごに取り組みきっかけになった「やりたい」と「なりたい」についてお話頂きました。

楽天前〜楽天時代

三木谷さんと同じチームの後はコーネル大学でMBAを取得。
その後、ニューヨーク支店勤務となり、プロジェクトファイナンスを手がけていた。
通常の融資とは違ってプロジェクトのキャッシュフローのみを返済原資とするやり方で、当時はかなりやりがいのある仕事だった。

楽天創業直後から三木谷さんには誘われていて、彼がシリコンバレーにMBA時代の同級生を訪問するときは声をかけてもらって一緒に回ったりしていた。
JOINするつもりでお父さんに話したところ、長文のFaxを受け取り、それほど強く反対されていたわけではないが一旦踏みとどまってしまった。
その後、三木谷さんが米国に来たときに再度誘われて、ちょうど銀行も合併の話もあり、自分のやりたかった直接金融は銀行においてメインストリームではないことから2000年にJOINすることに。

楽天でやっていたのは事業提携、国内外の買収案件やスタートアップの支援など。
事業立ち上げに直接関与することがやりたかったので色々やった。
その後、米国で買収したLinkShareを実際に見ているうちに中に入り込むことになって出向していた。

入社当時は90人だったけど、今や1万人近い会社になり、入社してくる人材もestablishな会社に入ってくる優秀な人材になってきて、ワクワク感が大分違う質になってきた。
成長していく過程のワクワク感のほうが自分にとって魅力だったので独立することに。

独立〜きびだんご創業へ

独立してからしばらくは事業開発のお手伝いや投資・買収のお手伝いなどなどをやっていたが、銀行当時のもどかしさに近いもどかしさがあった。
それは自信が事業をやるのではなくアドバイスにとどまっているところで、楽天のころはやはり自分ごとなのが魅力だった。

個人・小さなチームがエンパワーされる時代、全ての行動で体験が共有される時代、今まで出会えなかった人がネットでつながりやすくなった時代。
このような時代になったからこそできる新しい実現の仕方があるのでは?と考えて行き着いたのが現在のきびだんご。
資金提供の手法がこれまでの間接金融と直接金融の仕組みを越える「超直接金融」、すなわち消費者自身が欲しい物を作るプロジェクトに直接支援する仕組みができるのではと考えた。

クラウドファンディングの事例としてはKickStarterなどがあり、実際に素晴らしい製品が企画され商品化されていて非常に面白いと思った。
一方で打ち上げ花火的な感じがして、継続してプロジェクトの次期製品などをサポートすることが出来ないあたりがもったいないと思い、実際にKickstarterにいって話をしてみたが彼らは継続的な支援をプロジェクトオーナーに対して行うことに興味がなかったため、自分でやることを決意した。

きびだんごは「クラウドファンディング型」ECサービスとして立ち上げている。
プロジェクトオーナーになれるのはあくまでプロフェッショナルの人で、自分のやってることでお金を稼げる人がプロジェクトを作り、等価交換の商品を提供することを可能にするプラットフォーム。
単発のプロジェクトにとどまらず出品というよりも出店という形を意識している。

「なりたい」と「やりたい」は違う

クラウドファンディングで成功する優れたプロジェクトには3つの要件がある。

  1. 魅力的なコト(プロジェクト)
  2. ユーザーがプロジェクトとして共感するような魅力的なことでなければ誰も支援しようとはしない。

  3. 魅力的なヒト(プロジェクトオーナー)
  4. またプロジェクトオーナーのプロジェクト実現に向けた信頼やリスペクトも必要不可欠。

  5. 魅力的なモノ(リワードとしての商品・サービス)
  6. 最終的にそのプロジェクトが生み出すリワード、すなわち特典として得られるモノの価値もユーザーにとって魅力的でなければならない。

実はこれはスタートアップの話と同じで事業が成功するポイントと同じだと考えられる。
スタートアップであれば魅力的なコトということが課題の解決・社会的意義への共感を得られるかであり、魅力的なヒトは起業家・経営陣の魅力・信頼であり、魅力的なモノはユーザー、ステークホルダーとしてサービスを通じて得られる価値がきちんとあるかということ。

人間には2種類いて、やりたい人となりたい人とは違う。
なりたいは自己実現の話で、やりたいは実現したいことがある。
なりたい(◯◯になりたいんです)は共感しづらいけど、やりたい(◯◯を実現したいんです)は共感しやすい。
やりたいことは諦めない理由になる。
米国VCの友人に今回のきびだんご構想について話したところ、これまで聞いた話のどれに比べても、諦めない、やり続ける理由があるように見えるよとアドバイスされた。
やりたいことがあるからこそやり続けることができるので、起業家はそれを見つけなければならないと思う。



自分がどうなりたいのか?よりも、何を成し遂げたいのかが大事であるというは非常に刺さる話だったと思います。
僕自身も「東アジアにシリコンバレーに負けないベンチャーエコシステムを作る」というのがやりたいことであり、最大のモチベーションになっています。
例えばシリコンバレーはシリコンバレー株式会社でGoogle事業部やFacebook事業部があるみたいなもので、成功したスタートアップを1つの事業部のように捉えれば、そうした事業部を次々に起ち上げていくのがエコシステム事業と考えられるかなと。
皆で創り上げるものなので、既にスタートアップを始めている人、これから始めようと考えている人、スタートアップで働きたいと思っている人、大企業の中からスタートアップと協業して盛り上げていく人などなど、一緒にがんばりましょう!


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