ハロの共同創業者でboketeを展開するオモロキCSOでもあるイセオサムさんのMOVIDA SCHOOLのまとめです。
boketeアプリでは250万ダウンロード達成したイセオサムさんに「アプリを事業にするためのtips」についてお話しいただきました。

自己紹介

日テレ、optを経て、2008年にハロを共同創業し、広告事業ですぐに黒字化を達成。
その後、メディア事業をやりたいと思っていて、当時採用が上手くいっていた韓国からリワードメディアアプリであるアドラッテを持ってきた。
このアプリについては短期で事業化し、このときにスマホアプリの運用のノウハウを得ることができた。
アドラッテ事業は事業譲渡することになり、譲渡するとお金以外何も残らないかと思ったが、1年でメディア運用のノウハウを得られたのがとても大きかった。
boketeとカオコレがそれぞれ200万DLと100万DLを達成したが、この時に培ったノウハウが生きている。

メディアを事業にするのは本当に難しくて、広告メディアでIPOしている会社はほとんどいない。
広告だけで成り立たせるのは難しくて、普通は課金との組み合わせになる。
広告で数10億円稼ぐのはなかなか難しく、それ相応の規模が必要。
今はboketeでそれにチャレンジしている。

アプリを事業にするための10個のtips

  1. アプリの企画
  2. 誰が使うかを明確にする。
    具体的に使う1人のイメージが出来なければいけない。
    あったらいいではなくて、なくてはダメなプロダクトになっているかが大切。誰かが絶対に使うプロダクトを作る。
    さらに、ターゲットが狭すぎないかも意識するべきで、ネット業界だけでは狭すぎる一般的な人が使うか

  3. 事業としてアプリを見る
  4. 圧倒的にスケールするかの視点が必要。
    ビジネスモデルは、1)広告、2)課金、3)コマースのどれが成り立つのか?、その規模がどのくらいになるのか?をイメージしておく。
    事例が複数ある今なら、最初からある程度は想定できる。
    ミラクルなマネタイズはあまりないと思ったほうが良い。

  5. マネタイズをいつ始めるか?
  6. マネタイズを始めた段階で、メディアの成長は止まる by 藤田晋
    これは考え方次第で、最初からやっておけば、ユーザーは気にならない。
    広告貼ったら逃げるユーザーはそれまでだ by イセオサム
    例えば広告モデルなら最初から広告を貼っておいて、ユーザーを慣らすのもあり。
    クールなものに後から広告が入ると一般的にはノイズに見えてしまうからだ。
    最終的には、コンテンツが強くユーザーを引き止めるようなものが良い。
    お金があればサービスにさらに投資できる。
    事業によるので、セオリーや偉い人の言ってることはあてにならないと思う。

  7. お金をかけないマーケティング
  8. PRはなるべくユーザーに近いところで行うのが基本。
    ユーザーがどこに本当にいるかを意識するのが大切。
    例えばニュースサイトではなく、appbankや神アプのようなレビューサイトなどのほうがユーザーが実際に見ている。
    そして、自然流入を得るようなつくりも必要で、広告に頼ってはいけない。
    プロダクトにマーケティングを内包させて、プロダクト自体で広まるようなつくりにする。

    アイコンも実は大事でアップストアで並んでいるときにユーザーに見られているからだ。
    各国で好みや受け方も違うので上手くバランスとるべきであるが、アップストアで目立たなければユーザーに見向きもされない。
    アプリは1)まずストアでDLされ、2)ホーム画面に設置してもらい、3)実際にタップして起動する、このUXの流れを気にするべき。
    インストールされても半分くらいは消されてしまうので、消されないアイコン/最初に愛されるアイコンを目指すべきだ。
    シェアした内容はそれを見るユーザーの飛ばし場所を設計してあげる。
    boketeでは、コンテンツにPermalinkを与え、最初にboketeに興味をもったユーザーがbokete内のコンテンツにとべるようにした。
    コンテンツを見るためにアップストアでのダウンロードを義務付けると、ユーザーの体験はそこで途切れてしまう。
    どこにシェアするか、どうやってシェアするかが大事だ。

  9. お金をかけるマーケティング
  10. 勝負どころの広告ブーストは必要。
    しかし広告ブーストが効く分野はほとんどゲームと思ったほうがよく、それ以外は稼ぐ力が違い、たいていの場合は割りに合わない。
    アドネットワークはマネタイズフェーズに入っていないときついのが事実。
    fb広告はテストマーケティングに使えて、うまく回せば1インストール数10円で取れる。
    例えば、20代女性にこういうクリエイティブをかませばインストールされるとわかったら、そのクリエイティブをUIに反映させたりもできる。

  11. 事業提携でスケールさせる
  12. まずは意味のある提携になっているかが大事。
    提携によってユーザー数の桁が上がるのか?これらの位置づけをはっきりさせることが大事。
    boketeの例で言うと、Y!との連携ではエンタメ要素がY!アプリに少ないので、boketeコンテンツで毎日きて笑いを提供している。

  13. Growth Hack
  14. ただのA/Bテストは根本の解決にはならない。
    まずKPIの設定が合っていることが大事で、登録率が上がってもアクティブが下がったりすることがある。
    内部の機能を最適化しようと頑張り過ぎると整合性がとれなくなってくる。
    部分最適ではなくて全体最適をするのが肝である。
    しかし、ユーザーの入り口に関しては別で、効果が出やすいところは切りだして実施するとよい。

    競合分析は点でなく線でやるべきで、時々やるのではなく継続的・定期的に何をやっているかを分析しておくべき。
    Growth Hackは伸びてるアプリの真似をするのが一番効率的である。
    彼らにやらせれば良くて、定点観測して変えてきたとしたら、その変えたところが伸びている理由に他ならない。

  15. チームの役割分担を明確にする
  16. Producer:お金周りを含む企画制作に責任
    Director:プロダクトの質・UXに責任
    Designer:プロダクトのデザイン・UIに責任
    Engineer:プロダクトの構造、プログラムに責任
    このように役割分担を明確にして責任感をもってやってもらう。

  17. 事業化するときの人材採用
  18. スケールするフェーズで事業化できる人間を入れたほうが早い。
    0から学ぶのと比べたら10倍くらい違う。
    例えばクックパッドやGREEも最初は広告事業でマネタイズを測った時にそういう人を入れている。
    広告代理店でメディアやりたい人は多いので、そういう人を仲間に付けたりするといいと思う。

  19. パートナーシップの可能性
  20. 人を獲るの難しい。
    boketeはそれぞれ別の会社を持っている5人でやっていて、足りないところをパートナーで補う関係でやっている。
    新しいやり方を実験的に試していて、できる人たちだけがプロジェクト毎に集まってスーパーなチームを作るのもやり方としてはありかなと思っている。


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