先週のMOVIDA SCHOOLは、昨年末に150万ユーザーを突破した実名制グルメSNSのRettyの武田和也さんでした。
実は初期のMOVIDA SCHOOLにも武田さん参加されていて、参加者が話をするパターンではtrippieceの石田さん、ココナラ(ウェルセルフ)の南さんに続いて3人目で、こうやってコミュニティに参加していた人が話をする立場で戻ってくるのをもっと増やしていきたいなと思っています。
武田さんに『StartupはBig Pictureを描きつつも、Executionこそが全て』というテーマでお話して頂きました。

Retty起業に至るまで

学生時代から起業すると決めていて、当時からEコマースはビジネスの全てを経験できると思い、3店舗のECサイトを運営するといった形で起業準備をしていた。
3年で辞めることを決めて就職をして、選んだ会社はネットエイジ(現ユナイテッド)に入社、そこでモバイル広告事業を経験した後、予定通り退職。
退職後は2010年に1年間シリコンバレーに滞在して事業の構想を練っていた。
スマホ・ソーシャルによる時代の変化を確信し、Big Pictureを描けるアイデアをたくさん考えた結果、現在のRettyのアイデアに行き着いて帰国した立ち上げた。

ビジネスを立ち上げる上での判断軸

Rettyを立ち上げたときの判断軸について。

  1. 新しい価値を作れるか?
  2. 自分だけでなく、多くの人を本当にHappyに出来るかということを重視した。
    お金を稼げる事業であれば世の中に数多あるが、真に世界中の人をHappyにしているサービスは限られてくる。
    続けるためには世の中の人をHappyにしていると思えることは重要だと思っている。

  3. スケールするのか?
  4. そこに市場はあるか?最終的に本当に儲かるのか?ということは非常に大切である。
    仮にHappyにすることが出来たとしても、十分な収益が上がらなければ続けていくことはできないからだ。
    勝負する領域の選定こそ絶対に間違えてはいけない。
    当たり前だが、最終的に儲からないと誰もHappyにならない。

  5. 世界展開できる事業領域か?
  6. 世界展開するのであれば日本が世界に誇る領域であるべきと考えた。
    日本が世界に先駆けてイノベーションを起こせる領域でないと世界展開できない。
    日本のコンテンツの中でも食やゲームがそれだと考えた。
    食の後は他ジャンルを狙うが、事業立ち上げにはFocusが必要と考え、それが世界に行けるところを選んだ。

タイミングも重要

スタートアップにとってはタイミングが一番大事で、早すぎてもうまくいかないため、半歩先のものを見つける必要がある。
スマホの普及率、市場の成熟度など、自分が手がけようとするビジネスのタイミングが適切かを見極めなければならない。
Rettyの構想段階では、スマホの普及率もSNSの普及率という意味でも爆発的に流行ると仮説の立つ時期まで、まだ時間的な余裕があった。
創業期はエンジニア、デザイナー1人もいない状態で、作るに当たって外注するか?採用に注力するか?人が入るまで待つのか?という選択肢の中、とにかく自分で勉強してプログラミングすることにしたのだが、時間的な余裕があるからできた判断であり、これは結果として非常によかった。

仲間探しは行動力が全て

最初はうまくいかなかったが徐々にコツを掴んでうまく行くようになっていった。
経験から分かったこととして、自分たちの本気度を肌で感じてもらうことがある。
従いまず自分たちのオフィスに連れて来て、感じてもらい、次に、自分たちのアイデア・情報をとにかくオープンにし、未来について語り合うようにした。
自分たちのことを知ってもらうことで相手も考えてくれるようになる。
採用においては、起ち上げ当時のノウハウ・ネットワークが今も役に立っていて、結局採用力がないと企業は成長しないので創業期から力を入れるべきと思う。

とにかく実行力が大事

ユーザー拡大施策はあらゆる施策を高速に試すべきで実行力こそ全て。
イベントはとても効果的でキャンペーンは2ヶ月に一度実施して、効果的なものとそうでないものを見分けていった。
企画がイケていないものもあったが、ヘビーユーザーさんが積極的に盛り上げてくれるようになっていて、彼らに支えられた企画もあったので初期にロイヤリティの高いユーザーを獲得しておくことも大事た。

また、最初の頃は2週間に1本のペースでプレスリリースを出していた。
ネタを作るのは大変だが、スタートアップの初期段階では話題になるためにとても大切なことで、最近耳にしなくなったねと感じらることがあってはならない。

PRはユーザー獲得には繋がらないが、採用やブランディングに効果的だった。
メディア掲載における会員登録数増加は、いっても会員数5万人程度までだが、サービスのブランディングにも繋がり、露出が増えることで採用に繋がると意識した方がいい。
スタートアップに転職したい人達にとって、メディア掲載は実績としてわかりやすい。

組織体制はフルコミットできる体制に

当たり前の話だが、やるべきことを定めたとしても、実行するリソースの絶対量が少なければ時間もかかる。
スタートアップはスピードが勝負なので、できるだけ早くフルコミットできる組織体制をしっかり整えよう。
Rettyの場合は最初は自分たちで作り込み上手くユーザー獲得が進んだため、その後のシード資金獲得ができてフルコミットの体制を作ることができた。

独自の成長エンジンを確立する

Rettyでは、あらゆる施策を試すことにより会員獲得手法を確立していった。
ソーシャルリーチと名付けたソーシャルメディアへの拡散を促進させることにより会員を獲得する手法を発見したことにより、会員獲得手法のロジックが明確できたので資金調達の際の説得力になり1億円の調達にもつながった。
少なくとも自分たちの成長エンジンが何であるかを説明できるようにならないとお金は集められないと思った。
現在のRettyの成長エンジンはソーシャルリーチではなくなっており、成長エンジンはいつまでも通用するとは限らず、サービスの成長ステージによってまた新しく生み出す必要があることも認識しておくべき。

これから始める人へ

BigPictureを描き、信念を持って突き進もう。
正しいことをやっていれば、人もお金も後から付いてくる。
スピーディーに課題に対処すること。
柔軟に方向転換を行いつつ、地に足の着いた徹底的なExecutionが全てだ。


MOVIDA JAPAN株式会社では、世の中を変えるようなサービスを作るスタートアップを支援しています。
MOVIDA SCHOOLに参加したいという方は是非アプリケーションからコンタクトしてください!
↓↓詳しくはこちら↓↓
http://www.movidainc.com/programs/contact.php