先週のMOVIDA SCHOOLはKLabの真田さんでした。
真田さんは日本における元祖シリアルアントレプレナーで、「ジェットコースター人生」と言われるほど浮き沈みの激しい起業家人生を歩んでこられており、インターネット以前からの起業家人生故に非ネットビジネスからネットビジネスまで様々なタイプのビジネスを経験されています。
今回は真田さんに何でも聞いちゃうQ&Aセッションでした!

真田さんの自己紹介

まずは簡単に真田さんの自己紹介
19歳の時に免許合宿斡旋や学生向けのフリーペーパーを作成するリョーマを起業。
年商10億円まで成長したが学生時代にその規模まで成長させた起業家は今でもいないかもしれない。
その後上京し、2回目の起業としてダイヤルQ2ネットワークを立ち上げた。
2年目に年商40億くらいの売上まで成長させたが、十数億円の借金を抱えて実質的な倒産。
自己破産せずに8年かかって負債を処理した。
その後、33歳の時にインターネットのビジネスをはじめようとしたが、技術が分からなかったため人生で初めて就職してACCESSに入社することに。
ACCESSはモバイルブラウザの会社で当時世界でPCも含めてブラウザのシェア1位だった会社だ。
ドコモと一緒にi-modeのプロジェクトの起ち上げをやり、コンテンツの時代が来ると確信して、コンテンツ会社であるサイバードを共同創業。
その後、次はパーソナルなモバイルコンピューティングの会社が来ると感じ、K Laboratoryを立ち上げた。
モバイルコンピューティングが来るのは結果9年かかったが、KLabとして3年ほど前に2度目の上場を果たした。

日本で一番、上場社長を輩出

コロプラ馬場さんを筆頭に、自分の元部下だった人が沢山成功している。
例としてあげると、株式会社エニッシュ代表取締役社長の杉山さん、DeNA共同創業者川田さん、ザッパラス玉置さん、GMOアドパートナーズ高橋さんなどだ。(詳しくはこちら)
部下をトラッキングしているので、成功する人、そうでない人の違いを見極められるようになった。

起業家を生み出す組織DNAとは

元々起業家志望の人を採用しているので、結果として卒業生に起業家が多いということになっている。
そもそもスタートアップは安定志向の人だけでは急成長することができないので、高い意欲で動き自ら当事者意識で動く人材を採用して組織をつくっていく必要がある。
最初のうちは自分が現場に出て動かしていくが、企業の成長とともに自分以外のメンバーが組織を動かしていくようになる。
そのため、自立的に動く人が必要であり、そういう人材を積極的に採用するべきだ。
彼らにとっても、いずれ独立するためには早く成長せねばならない。
そういう意味で一番適した環境が急成長が絶対条件のスタートアップ。
一方で、起業志望ということでその人はどこかのタイミングで必ず抜けてしまう。
その際には部下を連れていなくなることが多いが、これは想定内と思っていないといけない。

成功している起業家の共通要素は?

一概には言えないが、圧倒的に地頭が良い人が成功している人には多いと思う。
ネット業界はその傾向が顕著であると感じる。
営業系の会社では人たらしで成長することもできるのでそういった会社も多く存在しているが、ネット系で成功している人は営業力だけでは足りなくて戦略的に取り組みができる切れ味のある人が多いと思う。

第二に、皆、人から好かれている。
成功している人は他人からの信頼が厚い。
あとは、運と度胸であろう。

再現可能なものかを見極める

成功した起業家でも、二回目も同様に成功する起業家は意外と少ない。
幹と枝の見極めが大切で、 一回の成功で終わる人は成功体験のどこが運でどこが再現性があるかを理解できていない。
再現性のある成功を確実にしていく負けない戦い方と、運を利用した戦い方は全く別物であるのだ。
何回も起業していくと、失敗経験も豊富にたまり、成功・失敗のいずれの再現性も利用できるようになる。

根拠の無い自信と小さな成功体験が大切

起業するのに一番必要なものは、『根拠のない自信』だと思っている。
借金返済をして立ち直れた自分の精神力もそこからきていると思っていて、「俺なら絶対立ち直れる!」と信じ続けていた。
真っ暗な道を突き進んでいても絶対に明るいところに到達すると思うこと、思い込むことが大切。
自信を身につけるためにはどうすればよいかということだが、必要なのは成功体験とライバル。
日頃から小さい成功体験を積み重ねておくことが重要で、基準があれば自分の立ち位置がわかり前に進める。
進学校に行くと周りの環境でいい学校に行けたりするのと同じで、仲間とライバルは必要不可欠だ。

負けない戦い方とは

  1. お金が尽きない戦い方をする
  2. 人生においては負けてないと思っている限り負けはない。
    ビジネスの場合はそうはいかず、お金が尽きたらその時点でアウトだ。
    だから、いかにお金が尽きない戦い方をするかが非常に大事である。
    スタートアップの場合はお金が潤沢にあるわけではないので、どうやって尽きないようにするかということを考えなければいけない。
    例えばサイバードのときは、ドコモがi-modeを始める前に、i-mode向けのコンテンツ会社を作った。
    当時i-modeを作るサイドにいたため、いずれコンテンツが来ることは分かっていた。
    しかし、いつ普及するかが分からなかったので、並行して受託開発をしてお金を生み出しつつ、勝負をかけるタイミングをはかっていた。

  3. まずは小さく始める
  4. はじめから10万人規模のシステムを作ろうとしたら大抵失敗する。
    最初は100人くらいしか使わないのに規模の大きいものを作っても意味がないからで、場合によっては手動でオペレーションすることだって可能であるからで、最初は小さい規模のシステムから始めるべきである。
    その後スケールが確信出来たタイミングで、その時のオペレーションをもとに10万人規模のシステムを作ればいい。
    これは一見、最初のシステム構築のお金が無駄にみえてしまうが、なるべく最初はミニマムに始めるべきである。

  5. 負けたときの対策も予め打っておく
  6. 若いうちはいくらでも負ける事ができるし、考えすぎると動けなくなるので、負けた時の対策を考えることは今のフェーズではあまり必要ないかもしれない。
    しかし、ある程度事業が大きくなってくると、絶対に負けられない状況に陥ったりする。
    ここぞというタイミングではリスクヘッジをしながら全力投球する。

うまくいかないときの見切りのつけ方

新規事業に関しては、多産多死という考え方をしている。
数をこなさないと分からない。
とにかくまず始めてみる。
もちろん、うまく行かなければ素早い撤退が必要だが、始めることより止めることの方が難しい。
予め撤退基準を設けるという方法が一般的だが、経営者の独断で決めるのもありで、合議で決めるというのが一番決まらないのでやめたほうがいい。

始めるときに押さえるべきこと

  1. マーケットサイズを考える
  2. ネットビジネスは、元々あるものをネットで置き換えることが多いが、その元のビジネスのマーケットサイズは大事。
    アイデアが何のreplaceになるのか?、それがなかった時はその人達はどうやっていたのか?まで掘り下げて考えるべきだ。

  3. 要素を羅列して入れ替えてみる
  4. ビジネスに必要な要素を羅列して、それらの要素に他にもっといいことはないのかどうかと入れ替えを考えてみる。
    置き換えてみることでそれ以上良いものがないのかをしっかり突き詰めてみることが重要だ。

  5. 統計をあてにせず足を使う
  6. 実際のビジネスに於いては統計をベースに考えたプランほどクズと言ってもいい。
    オンラインでもオフラインでもビジネスをやるならば、足を使って実際の関係者に沢山ヒアリングするべきだ。
    ヒアリングする際のコツは、愚者1万人の意見よりも賢者1人の意見を尊重すること。
    結局誰に話しを聞きに行くかが重要で、存在しないサービスについて答えられる人はほとんどいないので、実際に使うであろうユーザー候補の意見に耳を傾ける必要がある。

    バランス重視のチーム設計

    チームはバランスがとても大事だ。
    共通項はあっても同じタイプで集まってはいけない。
    自分の場合は風呂敷を広げるタイプなので、ブレーキ踏んだり、たたんだり出来る人をそばに置くようにしている。
    自分との補完関係を考えて初期のメンバーを採用する。

    最後は自分の正義

    自分がうしろゆびさされるようなサービスは避けた方がいい。
    社会的に認められていないようなことは手をつけないようにしている。
    やっぱりビジネスに正義があることは大事で、そうでないと仲間も集まらない。


    いつも以上にFacebookのポストへの反応も多く、真田さんのお話は実に深いお話だったと思います。


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