先週のMOVIDA SCHOOLは、btraxのBrandonさんでした。
Brandonさんは日本で生まれ育ち米国の大学でデザインを学び、デザインコンサルティング会社をサンフランシスコで起業。
現在は日本企業の海外向け戦略立案やコンサルティング、ブランドのローカライズなどを手がけ、JapanNightをはじめとするイベントを主催、日米のIT企業の架け橋になっています。
今回は、Brandonさんに『Aiming for the Global Market』というテーマでお話頂きました。

Globalを目指すための6つのポイント

  • Product
  • インターネットを利用するプロダクトは国境がないので、グローバルを目指せば、市場規模は最低でも10倍以上になる。
    世界中でうまくいっている会社と日本の会社の最大の違いは、シングルプロダクトか複数プロダクトかどうか。
    ほとんどの日本のITベンチャーは複数の事業で成り立っているが、国内市場だけでは規模の限界があり単一プロダクトだけではスケールしなくなるから。
    本当は一つのことにフォーカスした方が良いに決まっていて、色々やるということはリソースもノウハウも分散してしまうことを意味している。
    世界で通用するプロダクトとは、1) 世界の人が違和感なく使えるものか、2) 日本であれば日本の文化のユニークさを活かして作ったものか、のどちらか。
    グローバルに展開する最大のメリットは、自分達が一番強いところだけで勝負すれば良いということである。

  • User Experience
  • 日本のプロダクトと海外のプロダクトの大きな違いは、ユーザーエクスペリエンスにあると思う。
    GoogleやFacebook、twitter、Dropboxなど、世界で愛されているサービスは、UXが非常に良くて使いやすいが、一つのプロダクトにフォーカスすることで、プロダクトのクオリティも上がっているからではないか。
    国内だけだと日銭稼ぎが必要で広告などUXを阻害するようなプロダクトになってしまい、使いづらいがゆえにグローバルに広がらないというスパイラルに陥っている可能性もある。

  • Brand
  • 海外サービスが使われる理由の一つにブランド力もあると思う。
    シリコンバレー発のサービスは、やはり使いたくなるものだ。
    昔は日本のブランド力があったが、今はメイドインジャパン神話はなくなってしまっている。

  • Market
  • そのマーケットにあったプロダクトを展開しなくてはいけない。
    日本特有のマーケットニーズに合っていても、日本国外のマーケットニーズに合っていないことが多々ある。
    例えば日本では、ソーシャルゲームやニュースアプリなど、通勤時間のようなスキマ時間を活用したプロダクトが多い。
    一方でアメリカでは、皆通勤は車なので、ニュースを読み上げてくれるアプリやポッドキャストの方が都合が良い。
    国内にいて、他国のマーケットニーズを理解してプロダクトを作るのは、簡単なことではない。

  • Promotion & Marketing
  • グローバルを目指すのであれば、日本にフィットしたものをそのまま展開しようとしても上手くいかない。
    ただ翻訳しただけではユーザー体験がおかしなことになっている可能性が高い。
    例えば、日本のプロダクトのエラーメッセージをそのまま翻訳して異常に丁寧な英語でエラーメッセージを表示していたりするが、文化の違いがあるのでユーザーに違和感を与えてしまう。
    こういった細かいユーザー体験を気にしていかないと上手くいかない。

  • Team
  • 世界で通用するプロダクトを作るため、トップレベルの人材を集めにシリコンバレーに行くというのはダメ。
    そういった人材は、元々Googleやfacebookにいて次に上手くいきそうなスタートアップを渡り歩いている。
    そもそも上手くいくか分からないのに、更に外国人がはじめたスタートアップに来るトップクラスの人はほぼいないと思った方がいいし、人件費もシリコンバレーは異常に高い。

    日本からエンジニアを連れてきてスタートアップをするケースも、語学力や海外生活経験がない場合は難しく、ゼロスタートどころかマイナススタート。
    社長が乗り込んできても本社が回らなくなったり、日本の士気が下がって帰ってしまったりといったことが良く起こっている。

勝つためにはどうするか?

最初からグローバルを意識してプロダクトを作るべき。
そのためには海外マーケットのことを理解している人がチームにいなければいけない。
エンジニアは日本のほうがクオリティと人件費のバランスがいいと思う。
シリコンバレーでは給料が倍で、働く時間は半分なので、アウトプットに4倍の差がでている。
アジアもエンジニアのコストは安いが、勤勉さやクオリティの高さを考えるとモノ作りの拠点を日本に持っていることは強みになるはず。
お金の集まるところで集め(シリコンバレー)、お金をセーブできるところでモノを作り(日本)、マーケットは世界を目指すというのが一番望ましい戦略かもしれない。
ただし、海外相手に交渉出来る力は必要不可欠だ。


家電などの時代に日本製品が世界を席巻したのも今は昔で、何か問題が起こると大変な事故につながるようなハードウェアの場合は日本人の品質へのこだわりは有利に働いたが、ソフトウェア産業においては多少バグがあってもリリースしてしまってどんどん直しながらやっていくというのはアメリカ人には向いていたのかもしれないという話はなるほどなと。
デザインの世界では完璧というのはこれ以上足せないという状態ではなく、これ以上削れるところがない状態のことを言う言葉も印象的でした。


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