先週のs.schoolは、GoodPatchの土屋さんでした。
GoodPatchはGunosy初期からVer2.0までのUIを手がけたUI設計に特化した会社で、社員全員でシリコンバレー旅行をするといったユニークなこともやっています。
今回は、土屋さんに創業期の起業家に対して少し先行く先輩として「起業から組織拡大期までの経験談」をお話頂きました。

起業のきっかけ

特別な学歴や職歴、起業経験やトラックレコードもなく、およそ起業家を目指しても成功確率は高くないような人間だった。
亡くなった祖母が自分のために500万円の預金を作ってくれていて、Webディレクターをやっていたときにそのお金が突然降ってきた。
何かやれというメッセージだと思った。
当時参加したイベントで、DeNAの南場さんと泰蔵さんからそれぞれシリコンバレーにまつわる話を2日連続で聞く機会があった。
これは行けという神の啓示だと思い、シリコンバレーに行くことを決意。
しかし、シリコンバレーに伝手はない、英語は話せない、海外旅行に行ったことはない、嫁と生まれたばかりの子供がいるという合理的に考えたら絶対に行けない状況だった。
薄いつながりでBtraxのBrandonさんを紹介してもらい、サンフランシスコに向かったのだが、出発日は2011年3月10日で震災前日で、1日でも遅れたら出国できなかったわけで、あるいは起業していなかったかもしれない。
BtraxでSFJapan Nightのオーガナイザーを経験し、帰国後にグッドパッチを創業した。

創業期にありがちな話

  • 共同創業者の問題
  • 3人以上のメンバーがいる、上司と部下のようにパワーバランスが決まっている、過去に一緒に働いたことがある、といったことがあったほうがよい。
    自分の場合は2人で始めて、株も自分だけが持っている状況だった。
    立ち上げ当初はうまく行かず、お互い家族がいる状況だったので事業を絞ってやっていくことになったが、共同創業者が抜けることになった。
    結果として株を渡していなかったのは良かったが、仲間がいなくなるのはきつい一方で、これでダメになったら抜けた共同創業者が自分のことを責めてしまうかもと思い発奮することになったのが良かった。

  • 手がける事業の問題
  • 最初からやりたいことが色々あって全部手がけてしまったりする
    GoodPatchも創業当初Co-working事業・UI/UX事業・海外進出支援をやろうとしたが、当然のように上手く行かなかった。
    そこで思い入れのある事業も捨てるべきと考え、半年後すべての事業を捨ててUIの設計とデザインに事業をフォーカスすることにした。

  • オフィスの問題
  • シリコンバレーのCo-WorkingスペースのDogPatchに感銘を受けてCo-Working事業をやっていたこともあり、オフィスは借りていなかった。
    オフィスがないと信用も得られないというアドバイスがあり、そのときの残りキャッシュは残り3ヶ月しかなかったが、オフィスを借りることにした。
    スタートアップにありがちだが、オフィスを持っていないよりもあったほうがよくて、自分の城があることが大事であり人が立ち寄ってくれるようになったし、事業がまわるようになった。

  • ピンチを救ってくれる仲間の存在
  • 事業がうまく立ち上がらず、共同創業者も抜けて、残りキャッシュも3ヶ月という大ピンチに陥った時に救ってくれた人がいた。
    デジハリで一緒に学んだ仲間で前職の同僚でもあったデザイナーが、大阪在住で転職も決まっていたにもかかわらず入社を決めてくれた。
    クラウドワークスで受託案件をとりまくってピンチを乗り越えた。
    信頼のできる仲間との出会いは大事である。

  • 大きなチャンスが来る
  • GunosyのUIを手がけていたが、Gunosy創業者の1人とたまたまシリコンバレーで出会っていて、まったくイケてないデザインだったのをタダで手伝ってあげたのがきっかけ。
    キャッシュがギリギリだったときにGunosyがブレイクし始め、自分たちがUIを手伝ったことにも触れた記事もバズったことにより一気に仕事の引き合いも増えた。
    これがきっかけで成長軌道に乗った。

  • 成長期の人材採用
  • 仕事の依頼が一気に増えたことにより人員強化することにしたが、受託がメインで安定収益はなく、会社の知名度もない、給料は多く払えないという状態でで採用をしなければならなかった。
    採用の方法で一番良いのは人の紹介だが、Wantedlyを始めとして、使える採用媒体は一通り試した。
    一番大事なことは採用の募集文章は自分で書くということ。
    自分の言葉で思いを伝えないと人は雇えない。
    採用基準は技術・経験よりもマインド重視すべきで、企業カルチャーに共感してもらえるかが大事。
    社長が一次面接をし、現場が二次面接をするようにしていた。
    Gunosyを使っているか、自分のblogを読んできたかなどの質問もしていた。

  • 会社のブランディング
  • なんでも仕事を受けたくなるが、受ける仕事を選ぶのは実は重要で、どこと組んでいるかはブランドを作る上で非常に大切だ。
    採算を度外視してでもクオリティの高い仕事するべきで、そうすることにより会社のブランドができていく。
    GoodPatchの場合は、1)UIにフォーカス、2)ブログメディアの充実、3)うける仕事を厳選、という3つによって会社のブランドを築いていった。


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