先週、今週とs.schoolはGWでお休みですが、GW前最後のs.schoolはBeatrobo浅枝さんでした。
浅枝さんはBeatroboが3社目の起業となるシリアルアントレプレナーで、schoolの前日にローソンHMVエンターテイメントさんとの資本業務提携を発表し、我々もGenuine Startups Fundから追加出資しています。
浅枝さんには過去の起業経験の中から失敗談についてお話いただきました。

最初の起業

一番最初に起業したのは2005年当時21歳のとき。
就職したくないと思っていて色々なベンチャーのアイデアを考えていて、実際に始めたのがメイド服の女の子に髪の毛を洗ってもらうサービスのモエシャン。
可愛い女の子が髪の毛を洗うだけだったら免許はいらないだろうと始めたが、直ぐに業法改正があって美容師しか髪の毛が洗えなくなってしまった。
当時は、インターネットマーケティングを担当し、フライデーやテレビでも紹介された。
美容業界のイロハを何も知らなかったが、メイド喫茶が流行り始めた頃で、初月から黒字でいきなり儲かった。

2度めの起業

2度めに起ち上げたのが3Dバーチャルリアリティサービスのセカンドライフの企画会社メルティングドッツ。
当時はデジハリ大学院の学生でそのブランディングで取材も沢山受けて話題になり、大企業でのセカンドライフ活用が一時ブームになっていたため、セカンドライフポータルを運営していたメルティングドッツには大手からの提携話が数多く来た。
当時は若かったこともあり大手VCからの出資話を断ってしまったり、大手企業とのJ/V事業で最終的に上手く行かなかったりした。
外部環境でも良くないことが起こり、セカンドライフを手がける別のベンチャーが詐欺事件を起こし社長が逮捕されたてセカンドライフ自体のイメージが一気に悪くなり、セカンドライフ事業を一切やめる決断をした。

失敗の連続と雌伏の時期

セカンドライフの次に目をつけたのがWeblinというドイツのベンチャーで、数十億レベルで投資を受けていたこの会社がリーマン・ショックの影響でなんと倒産してしまい、日本展開で提携して数千万円単位の投資を行っていたのが無駄になってしまった。
次にケイレキ.jpという新しいSNSを起ち上げたのだが、これもパートナーと仲間割れしてしまって上手く行かなくなってしまった。
会社に残キャッシュはあったがやりたいことがなくなって行き詰まってしまった。

この時に創業社員も含めて全員クビにしていくことになるのだが、振り返ってこの時の経営判断は最悪のものだったと言える。
なまじキャッシュがあったため、やめて欲しいという一言を誰にも言えないまま、ズルズルと引きずってしまい1年後に全員にやめてもらうのだが、結果的にキャッシュを使い切り、借金も背負うことになってしまった。
自分の失敗を認められず、経営者仲間に相談するといったことが出来なかったがゆえに引き起こしてしまった事態で、本当はキャッシュがある時点で逃げずに向き合うべきだった。

その後は雌伏の時期として海外サービスの日本展開の手伝いなどをしながら借金を返して、次にやりたいと思えることを探していた。

Beatroboの立ち上げ

欧米では音楽系の新サービスが次々に来るのに日本では誰も本気で手がけておらず、チャレンジしてみたいと考えた。
創業メンバーとなる2人に声をかけ、土日のみ3ヶ月間でプロトタイプをしあげた。
BeatroboはYouTubeからプレイリストを作るサービスで、リリース初日に本家のTechCrunchに記事が掲載された。
グローバルサービスにできると思いUSで法人化し、CAV/KLab/MOVIDAから出資をうけた。

このサービスであれば賭けられると本気で信じることが出来たので、まだ出資が決まってない段階でSXSWへの出展をきめるなど、グローバルに仕掛けることも始めた。
とにかく名前を海外でも売るためにありとあらゆるイベントに出続けていた。

PlugAirへのピボット

当初はFacebookと連携するWebサービスとしてスタートしていたが、Facebook連携のサービスからスマホへとトレンドが移っていくタイミングで伸び悩み、思い切ってスマホへとシフトすることに。
そのタイミングで生まれたアイデアがガジェットでBeatroboのプレイリストをやりとりできるようにするというもので、これがPlugAirの原型となった。
音楽だけでなくありとあらゆるコンテンツで使える新しいデバイスとしてPlugAirを構想、MOVIDAのDemo Dayで発表したあたりから潮目が変わり、ローソンHMVエンターテイメントとの提携も決まった。
キャッシュ枯渇の問題もあったが、出資時点よりも円安に為替が振れるというラッキーもあり、キャッシュショートも乗り越えて資本業務提携を発表できた。

失敗を通じて学んだこと

起業家皆そうだと思うが、結局のところ大切なのは、ギブアップしないマインドセットだと思う。
そして、多分俺じゃないとこのビジネスをやらないだろうな、出来ないだろうなという気持ちで望む事もモチベーションの源泉として重要だと感じている。


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