先週のIVSセッションの中で私も聞いていて面白かったのが「スタートアップのファイナンス戦略」
全てがまとまってるわけではないですが、まとめの記事はこちらに。

100億円の調達を当たり前にしたい、日本のスタートアップの資金調達事情

シリコンバレーではUber、Airbnb、Pinterestといったあたりが100億円を超える調達をやっていてことさら珍しい訳でもなく、あちらでは買収金額そのものが数千億を超えるものも出てきたりしているので、まったく不可能な話ではないのかもですが、日本の場合はIPOしてのMarket Capが100億円を超えるのがやっとくらいだとなかなか想像の付かないレベルのような話にも聞こえます。

とはいえ、今年に入ってからはGunosy、ラクスル、メルカリ、Sansan、アカツキといったところが10億円を大きく超える資金調達を発表してきており、日本でも未上場段階で大きく資金調達を行うということも出てきたところであったりします。
そもそもお金を調達するというのは成長するために必要なアクションに対して必要なお金を調達するということなので、調達金額が大きいということは一体何に使うんだろうということが興味深いところであったりします。
各社によってまちまちで、CMに突っ込むという記事も読みますが、国内を制するだけでは大きく成長することは難しいのでやはりグローバルに出ていくためにそのお金は使われるんだろうなと見ています。

一方で、これだけの大型調達だとValuationが高くなってるんじゃないか?っていう話はつきもので、梅木さんが早速にこういうエントリをあげています。

未上場で数十億円後半の資金調達や時価総額を付ける危険性

彼の懸念は尤もですが、上に書いた通り調達したお金を何に使って売上を伸ばしていくかが急成長を目指すスタートアップが考えるべきことで、投資家はそれに張っているわけです。
大きく成長するためにはやはり大きな投資が必要となるわけで、それに見合う資金調達を行うことそのものは構わないと思います。
まあ、そもそも売上が成長するかどうかビジネスモデル的に難しいと分かりきっているのであれば、賢い投資家は投資しないわけなので、調達ができるということは起業家サイドが十分に説得力のある説明をしているのだと思います。

あとはValuationに関してですが、梅木さんも書いていますがこれもやはり優先株を上手く使っていくことではないかと思っていて、投資家はもちろん安く買って高く売るのを仕事にしているわけなので安く買えた方がいいに越していますが、会社が大きくなって成功した時にどのくらいのシェアを持っていればどれくらいのマルチプルになるというのが大事で、それより低いときにも損をしないように優先株でコントロールできてればいいのだと思います。
優先株を使わずに普通株だけでやたらにValuationだけ高くなってしまうと困った状態になりやすいとは思います。
(優先株を使うとなぜよいかという話は過去に書いているこちらこちらあたりを参考に)

ということで、大型の資金調達の話が続くと目が向くのはValuationの話だったりしますが、そのお金を何に使って成長しようとしてるのか、そこで本当に結果が出るのかを追っかけてみるのがいいんじゃないかと思います。
なんとなくですが、億単位の調達をした時点で具体的なグローバル展開をする絵を描いて実現のための戦略を立て、その次に十億円を超える調達をやっていくというのが一般的になってくると、グローバルメガベンチャーがいよいよ日本からも出てくるんじゃないかと思います。
あ、後は未上場時点でも買収を戦略的に出来るくらいになるとよりいっそういいですよね。
(gumiなんかはそういう形で調達をしている典型だと思います。)

要するにHypeしてるかどうかなんて結果出し続ける限り関係ねえよ!って起業家がどんどん増えりゃいいんですよ!

こういうスケールで考えている起業家もどんどん増えてきていると思うので、日本のスタートアップエコシステムはますます活性化していくことが期待されますね!