少し間が空いてしまったのですが、元Googleジャパン社長の村上さんのs.schoolにまとめです。
村上さんは新卒で日立に入り、その後DECやGoogleといった外資系企業で30年以上働いてきたという経験についてお話頂きました。

「世界」という森を見よ

30年以上を外資系の企業で働いてきた経験から話をしたい。
まずは「世界」という森を見よということである。
世の中の動きを大局的にとらえ、世界の全体像をつかむが大事である。
自分の経験では読書を通じて色々な知識を身につけていった。

理解しておくべき原理

  1. 会社の仕組みを知る。
    全体像を俯瞰できる視点を持ち、自分の仕事を見る。
    当時読んだ本が「会社のしくみが解る」という本で、薄くて・字の大きくて・図の多いものだった。
    ハードカバーの本を読むより、「要するに」というのを大括りでつかむことが大事。
  2. 財務・簿記の基本知識を身につける。
    会社は儲からなければダメでソロバン勘定が大事。
    新卒で技術者として入った日立で最初に教えられたのは工業簿記だった。
    画期的な製品づくりを目指すのも大事だが、最終的に儲かるものを作らなければ継続することはできない。
  3. 疑問はその日に解決する。
    1日1つでも1年であれば365件、10年で3650件になる。
    今ではインターネットがあって疑問に関する基礎知識ぐらいは簡単に手に入る時代。
    当時も専門書よりも薄くて、内容が濃い、読みやすい本を読んでいて年間200冊は読んだ。
  4. 仕事の目的は顧客満足にある。
    会社は儲からなければやっていけないが、それも顧客あってこそ。
    顧客満足なしに儲け続けることはできない。
    製品やサービスが顧客満足に足らなければ赤字になってでも満足してもらえるように対処する。
    顧客に迷惑をかけないを追究する。
  5. 仕事の優先度をつける。
    一番効果的なことからやる。
    完璧を目指す必要はない。
    63%仕上げるに必要な時間を更につぎ込んでも86%にしかならず、更に同じ時間をつぎ込んでも95%にしかならない。
    時間をかけて完成度を高めるよりは6割程度で満足してもらうのを目指す。
  6. アイデアは頭で考えないでひたすら出す。
    思いついたことはどんどん書きだす。
    5W1Hで揃っているとベスト。
    猛スピードでやるのが大事。ゆっくりやると考えてしまうのでダメ。
    例えば50個のアイデアを出す。
    どんなつまらないアイデアでもそれが誰かの刺激になる。
  7. デール・カーネギーに学ぶ。
    「人を動かす」の目次をコピーして毎朝読む。
    目次にある内容を毎日出来たか、出来なかったかを振り返るようにしていた。
    もう一つが「道は開ける」の各章のまとめのコピーを仕事で悩んだり、落ち込んだりした時に読む。

グローバルに仕事をするための4つの知識

キリスト教、仏教の、西洋哲学、アメリカ史、それぞれの基礎を理解する。
つまりは相手を理解し、自分の文化を理解することが大事。
海外の大学ではまずリベラルアーツ、すなわち一般教養を学んでから専門に進む。
リベラルアートを身につけていなければ、相手を理解して議論することはできない。

Globalizationとは

Globalizationとは国家や地域などの境界を越えた地球規模化、それに伴う社会における変化やその過程である。
3つの段階がありインターナショナル→マルチナショナル→トランスナショナルとなる。
インターナショナルとは本国にとどまりながら必要に応じて国境を越える活動を行う。
マルチナショナルとは本国の指揮のもと複数の国に拠点を持って活動する。
トランスナショナルとは複数の国に拠点を持ち、最も効率的なことをその国で行い、その国で行うことは他の国でも行う。
トランスナショナルがすなわちグローバルということである。

グローバル化された世界の公用語は英語。
21世紀に必須な英語運用能力であり、ないと仕事ができなくなる。
仕事とはボランティアや慈善活動も含み、これらすら英語必須になる

英語学習法について

全然出来ない人は中学レベルの教科書からスタートして付属のCDを毎日1時間聞くということから始めればいい。
そのうち暗唱できるまでになるはず。
リスニングは筋トレと同じでやればやるだけ基礎能力が上がる。

グローバル採用のルール

年齢・性別・国籍・人種・思想信条・家族構成等々の、能力と関係ないことは採用で聞いてはいけない。
実務能力を徹底して問え。
実務能力があることを証明出来る職務経歴書の提出を求める

グローバル人材のモノの考え方とは?

会社から得るものは給料だけではないと考えている。
今の会社は次のステップの踏み台であると考えていると捉えるべき。
とはいえ、そこで成長につながるものを得る必要があるので、一生懸命働く。
実務能力があることを証明し続けることができる環境を求めている。