前々回のエントリーでエコシステム構築のためのベンチマークすべき数字をピックアップしたわけですが、どうやってやるのかについての話です。

ベンチマークすべき数字のおさらい

冒頭のエントリーでピックアップした数字は

  • 創業件数 17,000件/年
  • ベンチャーキャピタリスト数 6,000人超
  • VC投資先のM&A件数 500件/年

でした。
このような数字を達成していくためにどうすればいいのか?ということですが、それぞれは密接に関係していると考えていて、そもそも数がたくさん生まれないとイケテル会社も増えないので、創業件数が増えれば増えるほどM&Aで買い手が買収したくなるようなところが増えるはずで、そのような会社が増えるということは良い支援者も増えてなければいけないということでベンチャーキャピタリストの数も増えている必要があります。

※ IPO件数はむしろ日本は件数も十分にあり、規模小さく上場してしまうことの方が問題かなと思うので、ここでは挙げていません。もし入れるとしたら上場時の時価総額かもですね。

ベンチャーエコシステムの次のステップは?

僕らは起業の数そのものを増やし、それを支援することが大事であると考えてSeed Acceleration Programを開始しているわけですが、起業件数そのものは増えてきていると思います。
山の頂を高くするために裾野をまず広げていくという段階からベンチャーエコシステム構築についてはPhase2に入ったんじゃないかと。
これから次の3つを実行に移す段階に来たと考えています。

  1. Hot Stove Leagueを起ち上げる
  2. これから現象として現れるのは、全てのチャレンジが順調に行くというわけではないということです。
    数が増えるということは多産多死の状況になるということですから。
    新規事業が成功する確率は”千三つ”と言ったりするくらいなわけですから、どんなに良いチーム、どんなに良いアイデアであっても”時の運”がなければ上手くいかないわけです。
    ”時の運”がないときはそのプロジェクトは駄目プロジェクトになっているわけで、それをやりつづけることはひょっとしたら”優秀なチーム”が時間の無駄遣いをしてるのかもしれません。
    受託ビジネスを続けて中途半端なリビングデッドになるのであれば、急成長しているチームに早く合流するほうが価値が高いのではないでしょうか?
    Hot Stove Leagueというのは以前にこちらで書いたように、上手くいかなかった場合にすぐに再チャレンジに移る仕組みを考えています。

  3. 次のステージに進む成功事例を作る
  4. 次のステージに進む事例も作っていかなければならないです。
    事業が順調に拡大していくフェーズにおいては、最も足りなくなるリソースは人であることが多いです。
    上記のHot Stove Leagueもその人財プールとなればと思っていますが、大企業からもっと人が流れてくる仕組みを作っていくべきだなとも思っています。
    急成長していく過程においては資金ニーズも大きくなるわけで、僕らとしても次の投資家と協調して投資しやすくなるようにしていきたいと考えています。

  5. 投資家を育成する
  6. 投資家がしっかりとハンズオンで支援できる件数には当然ながら限界があります。
    大体1人あたり10〜20件くらいがMaxかもしれません。
    起業するスタートアップの数を年間1万件にしようとすると5年間で5万件になるわけですから、そのうちの3分の1程度が投資を受けるとして2000人〜3000人くらいは必要と言ってもいいかもしれません。
    実際に自分で経営を経験した人が投資家として支援するほうが良いのですが、短期的にはなかなかそうもいかないので、現役の先輩起業家がメンターといった形で関わるということになるかと思います。
    事業が順調に拡大し成功した暁には、きちんとその果実をフェアに起業家と投資家が分け合うことが出来るようになっていることで、結果として”損しない”投資家が増えることも大事なことです。
    起業家が搾取されるような資本政策はありえないという話で、ずいぶん起業家側での情報共有は進んできていると思いますが、一方できちんとファイナンススキームを理解して使うことが促進されるように投資家を育成する仕組みが求められていると思います。

こう言ったことを実現していくことに実はファイナンススキームも密接に関係していると思います。
資本政策についてテクニック論や投資家・起業家のメリットについて語られていることもありますが、エコシステム的な視点で考えることも重要です。
以前からシリコンバレー型のファイナンススキームについてブログで書いてきました。
形だけ真似しても全く意味がないのは当たり前ですが、このようなエントリを書いているのも投資家・起業家双方がきちんと理解して使いこなすことによって、時間を短縮してエコシステムに近づくことができるんじゃないかと思っているからなわけで。
ファイナンススキームとエコシステムについて次回以降で書こうと思います。



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