僕のブログに辿り着くような人であれば、そもそもの前提条件として理解していることだと思うのですが、世の中一般的にはあまりまとめられていないような気もするので、書いてみることにしました。

そもそも資金調達って何でするの?

資金がないと事業はできないものなのでしょうか?
必ずしもそうとは限りません。
例えば何かの商品の販売事業であれば、”掛け”つまり後払いで仕入れて現金払いで売れば、元手なしに始めることもできますね。
もちろん掛売りをしてくれる信頼関係ある仕入先がないとできないのですが、事業を成り立たせているのは”信頼関係”であり、これは事業上の”資産”であるわけです。
この商品を作っている仕入れ先の場合は、商品を作るための何らかの”設備”が必要かもしれませんが、これが事業上の”資産”になります。
言い換えると、事業というものは価値を産み出す何らかの”資産”がなければいけないと言えます。
通常はこの”資産”を作り出すためにお金が必要になるので資金を調達するわけです。

資金調達の方法は?

自分で貯めたり、稼いだりして調達する自己資金か、他人から借りたり、出資してもらったりして調達する外部資金かの大きく2つに分かれます。
まずは価値を産み出す資産を作るのにはどれくらいの資金が必要なのかを考える必要があります。
事業内容によって築かなかければならない資産も当然違ってきますし、築きあげるのに必要な期間も異なってきます。
また資産に対して稼ぎ出す収益の大きさも事業によって異なります。
これらの要素によって調達する手段も変わってくるべきであるということをまずは理解しておく必要があります。
例えば、自分で開発することが出来るのであれば、それ自体が資産であるので、クラウドソーシングサービスなどを利用して案件を受託して稼いでいくこともできるわけで、この場合は自己資金だけで十分に回る事業にすることも可能なので外部から調達する必要ないわけです。

調達コスト

お金を調達するということに対してコストが掛かるということの感覚が起業家にはあまりないかもしれませんが、コーポレートファイナンスの本を読めば当たり前に解説されています。
自己資金の場合にはよほどの資産家でない限り、自分で稼いで貯めるための時間というコストが掛かります。
外部から調達の場合も借入であれ出資であれ、どのくらいのリターンレートなのかというのがコストになるわけです。
借入の場合は返済義務があるため、その分リスクが低く、リターンレートも低くなり、つまりは利率が調達コストになります。
出資の場合は返済義務はないため、その分リスクは高く、リターンレートも高くなり、通常は配当利回りが調達コストになります。
出資の場合にはもう一つの期待リターンがあり、それは株式売却によるキャピタルゲインです。
未上場の場合には特に大きなキャピタルゲインが得られる可能性があり、出資による資金調達の調達コストは非常に大きなものになっています。
調達手段によって調達コストが異なるということが分かったと思いますが、どのように調達手段を決めるのが良いのでしょうか?
作り出す資産によって稼ぎ出す収益の大きさも事業によって異なると書きましたが、収益率の低い事業で調達コストの高い手段を選択するのはありえないというのは当たり前ですね。
逆に言うと調達コストの高い手法で調達するということは収益性の高い事業を作り上げることが大前提であるということを理解しておかなければなりません。
(もちろん、外部からの出資であっても、事業内容から上場したり、買収されたりすることは狙わず、プライベートカンパニーのまま安定して成長して配当し続けることで投資家に報いることは出来るのですが、これはそれで良いという投資家から調達する場合に限るということを覚えておきましょう。)

スタートアップの場合はどう考えるべきか?

本質的には事業内容によって異なってくるのはこれまでに書いた通りです。
借入と出資を組み合わせることで調達コストを下げることができるので、信用力さえあれば借入を増やすことで調達コストを下げることができるのですが、信用力のないスタートアップの場合は銀行等から借入するのは制度融資の活用以外にそもそも難しいのが実態です。
でも、実は日本の創業支援の制度融資は結構使えるので、よく調べたほうがいいんですよね。
事業の内容によっては、こっちのほうがオススメな場合ももちろんあります。
まずはあなたが起ち上げようとしている事業について、

  1. 市場規模はどのくらいあるのか?将来的なスケールは期待できるのか?
  2. 必要となる資金はどれくらいか?資金投入のタイミングによって成長性が左右されるのか?

についてよく考えることが大事です。
市場が大きく、スケールが期待でき、必要資金も大きくて、早く始めたほうが成功する可能性が高い、そういう時に調達コストの高い出資による調達を考えるということになるのだと思います。
先日の進太郎さんのSCHOOLでのコメントにもありましたがスタートアップは急成長を目指すべきだし、だからこそベンチャーキャピタルからの調達が必要になるんだということですね。
(こういうふうに書くと、急成長するビジネス以外を認めないのかみたいに受け取る人がたまにいるのですが、それはそういうことではないですよ。)
投資を生業とする人はリスクマネーを提供するのだから短期間に成長してリターンレートを上げて欲しいという話であり、それを理解しない前提でベンチャーキャピタルから調達するということはないと思うのですよね。

ということで、スタートアップがベンチャーキャピタルから資金調達する意味は「市場が大きく、スケールするビジネスで急成長を目指す」ということだというお話でした。
当たり前すぎる話でしたかね?w
使えるべきものは使うべきなので制度融資も使うべきだと思うのですが、それってテクニックの話でごっちゃにしちゃう人が出るとあれかなと思うので書いてみましたw
たぶんこのエントリ読んでから、こちらこちらを併せて読むとスタートアップがベンチャーキャピタルから調達するための事業計画はどうやって作るのか?がだいぶ分かってもらえる気がします。


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