「MOVIDAが提供するもの」シリーズはまだ書けるほどに熟していないことが多いので、ちょっと違うネタを。

最近たくさんのスタートアップのピッチを聞く機会があります。
一昔前に比べると、みんな格段にプレゼンテーション能力が上がってて、どのサービスも本当に面白そうに見えます。
(余談ですが、MOVIDAが注目する領域として”Cloud Accelerated Innovation”を挙げていますが、これってまさにYouTubeとかで故スティーブ・ジョブズのプレゼンを好きなだけ見れるようになったおかげだと思います。)
実際にプロトタイプが出来ているのを見せてもらったりすると、これまたすごく作りこんであったり、よく出来たデザインだったりするものもあります。
一つ一つの機能も、何をユーザーが望んでいるかをよく考えてあるのですが、一ユーザーとしてよく感じることがあります。

「何をやったらいいのか、分からない。。。」

いや、もちろんその前に「どんな問題を解決するのか?」とか「どういうことが出来るサービスか?」とか聞いてるんですよ。
だけど、最初に触ったときに何をして分からないサービスを作っちゃってることが結構多いんですよ、実際。
そういうサービスにほぼ共通して言えることがあります。

「出来ることが多すぎて、まず何をやればいいのか分からない。」

ユーザーをターゲットすればするほど、そういうユーザーはこういう機能が欲しいはず、とか、実際にターゲットユーザーにインタビューして、こういう機能が欲しいと聞きました、とか、そういうことで作りこんじゃってるケースですね。
500StartupsのDave MacClureが”Startup Metrics”という以下のプレゼンを公開しています。

Startup Metrics for Pirates
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分かりやすいので最近引き合いによく出していて、他にも参考になるところがいっぱいあるのですが、この中でも”activation”という考え方がいいと思っています。
つまりはサイトに来てもらったユーザーに最初に体験してもらうこと、すなわち”activate”しなければそれ以降のことは何も起こらないんですね。

どんなにユーザーのことを考えて、色々な機能を使ってもらいたいと考えて作っておいても、最初に来たときに何をしたらいいのかが分からなければ、ターゲットしているユーザーも離脱してしまって、”activate”されないわけです。
最近ベタぼめすぎるんじゃないかと思うんですが、本当にInstagramはここでもすごく説明しやすいので、使うと

  • twitterとかでInstagramのリンクをクリックするとPCだとフィルターを使って撮ったと分かるきれいな写真が表示され、iPhoneアプリのDLリンクが表示されている。
  • ダウンロードして立ち上げると一番大きなボタンで写真を取って共有することが促される。
  • 写真を撮るときに正方形なので、そもそも横向きに構えて撮ることが意味がなく、縦向きで撮る(これって何気にすごい発明ですよね。横に向いた写真では共有されないっていう。)
  • 写真を撮ったらフィルターを使うことを促される。
  • 最後にtwitterかfacebookでも共有できるようになっている。

というように、ユーザーにやってもらうことが一本道で出来ていてるんですね。
ほぼほぼ迷わずにactivateされちゃうと思うんです。
おまけにサービスそのものがユーザーがユーザーを呼ぶ仕組みを内包しているので、すごくconversionも高いと思います。
(なので、わずか7人でも1500万ユーザー?とかを獲得しちゃってるんだと思います。)

つまり、最初に作るべきは「ユーザーに最初にやって欲しいこと」でそれが「ユーザーが満足する体験であること(=サービス発案時に提起している問題を解決できている)」だと思います。
色々考えた後にシンプルにするためにそぎ落としまくる作業がめちゃめちゃ重要で、次にリリースした後にユーザーの実際の動きを見ながら付け足したり、削ったりしていく、そのスピードをめちゃめちゃ早くするというのが、大事なんだと思います。

数年前にWeb2.0という言葉が流行ったときに「永遠のベータ版(perpetual beta)」というコンセプトが挙げられていました。
Webサービスはすぐにユーザーの動きをみて改善してアップデートさすることができるので、とにかくベータ版でもいいからリリースしてしまい、ユーザーの動きを観測しながら改善し続けていく(つまりは完成しないのでずっとベータ)という考え方です。
最近、より顕著になってきたと思うのですが、恐らく「ベータ」の意味は「機能的に足りない」ことを意味しているのであって、「機能的に不完全」ではダメなんだろうなと。
特にモバイルのアプリだとDLしてもらっても二度と使ってもらえないことだってあるわけですよ、「機能的に不完全」だと。
例えば100を理想型として置いて50をリリースするのであれば、50は50のクオリティでないとダメだということです。

最初のお題に戻ると、あらゆるものをそぎ落としてシンプルにしてサービスのコアの機能をその機能単体では100%に近い品質でリリースする、っていうのが大事だと思っています。
書いてみるとすごく当り前のことなんですが、一度自分のサービスを振り返ってみてみるといいと思います。



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